「このわたってなに?なんでこんなに高いの?」
スーパーや百貨店で“このわた”の値段を見て驚いたことはありませんか?
瓶に少量入っただけで数千円〜一万円超えも当たり前。
それだけ聞くと「えっ、高すぎない?」と思ってしまう人も多いはず。
でも実は、このわたが高価なのにはしっかりとした理由があるんです!
この記事では、そんな「このわたが高い理由」について、
・どんな食べ物なのか
・なぜ値段が高くなるのか
をわかりやすく解説していきます。
そもそも「このわた」ってどんな食べ物?
「このわた」とは、ナマコの内臓(主に腸)を塩辛にした高級珍味のこと。
日本三大珍味のひとつにも数えられ、「酒好きの通が好む味」として知られています。
粘りのある濃厚な旨味と、独特の香りが特徴で、
日本酒との相性は抜群!ほんの少しを舐めるだけで、お酒が何杯も進む…そんな逸品です。
このわたが高い理由解説!について詳しく解説!
原料になる「ナマコの内臓」がとても少ない!
まず大前提として、ナマコ1匹から取れる内臓(このわた用の部分)はほんのわずか。
ナマコ1匹のうち、このわたに使える部分は全体の5%以下とも言われており、
例えば100gのこのわたを作るのに、10匹以上のナマコが必要になることも。
つまり、原料の段階からすでに超貴重なんです。
良質なナマコは限られた地域&季節だけ
ナマコは海の底に生息しており、しかも季節によって味が大きく変わります。
このわたに適したナマコ(主にアカナマコやクロナマコ)は、冬場に漁獲されます。
漁ができるのは限られた期間で、しかも天候や海の状態に大きく左右されるため、毎年安定して手に入るとは限りません。
そのため、質のよい原料が少なく、結果として価格が上がってしまうのです。
職人の手作業による丁寧な加工が必要
このわたは、ただナマコの内臓を塩漬けすればできるものではありません。
- 血や余分な部分を丁寧に取り除く
- 内臓の傷み具合を一つずつ見極める
- 最適な塩加減と熟成期間を管理する
すべてが職人による繊細な手作業。
少しでも傷みがあれば使えず、塩加減や保存の仕方を誤ると風味が損なわれてしまうため、非常に高い技術が必要なのです。
熟成・発酵による“旨み”の引き出しに時間がかかる
このわたは、すぐに食べられるわけではなく、熟成期間を経てようやく完成します。
発酵させることで旨味と風味が増し、独特の「このわたの味」が生まれます。
このプロセスには数週間から数ヶ月かかることもあり、時間と手間をかけてようやく商品として並ぶのです。
時間=コスト。それが価格に反映されているというわけですね。
酒の肴や贈答品としての“特別感”も人気の理由
このわたは「ちょっとした贅沢」や「通好みの酒肴」として人気があり、
贈答品や高級おせちの食材としても重宝されています。
その希少性や上品さから、
“高くても買う人がいる”=一定の需要があるため、価格が高く保たれているのです。
このわたの価格はどのくらい?目安を紹介
気になるこのわたの価格帯はというと…
- 小瓶(20g〜30g):2,000〜4,000円
- ギフト用の高級品(50g〜):5,000円以上も珍しくない
- 最高級品では10,000円以上のものも
少量でも濃厚なため、ほんの一口で満足できることから、
「少量高価=本物の珍味」としての価値があると言えるでしょう。
まとめ
このわたがなぜ高いのかを詳しく解説していきました。
このわたが高いのにはしっかりとした理由があることがわかったかと思います。
このわたは、ただの珍味ではなく、
- 原料が超希少
- 手間ひまかけて丁寧に加工
- 熟成による深い味わい
- 通も唸る酒の肴としての人気
- 贈答品や特別な場にも選ばれる存在
などの理由から、価格が高くても納得できる逸品なのです。
「ちょっと贅沢したい」「珍味好きな方へのプレゼントに」
そんなときには、ぜひ“このわた”を選んでみてはいかがでしょうか?

それでは記事を最後まで見ていただきありがとうございました。