「からすみっておいしいけど、なんであんなに高いの?」
ちょっと贅沢したいときや、お酒のおつまみ、贈り物で人気のからすみ。でも値札を見るとビックリすることもありますよね。
実は、からすみが高級食材と言われるのにはちゃんと理由があるんです。
この記事では、「からすみが高いのはなぜ?」という疑問をスッキリ解消!
からすみの原料や製法、希少性など、値段が高くなる納得の理由をわかりやすく解説していきます!
そもそも「からすみ」ってどんな食べ物?
「からすみ(唐墨)」は、ボラという魚の卵巣(真子)を塩漬けしてから、じっくり乾燥させて作る高級珍味です。
見た目が墨に似ていることから「唐の墨=からすみ」と呼ばれるようになったとか。
味はというと…
ねっとり濃厚で、口に入れると旨みがじわ〜っと広がる。お酒が好きな人にはたまらない味わいです!
からすみが高い理由をわかりやすく解説!
原料が希少で高価であるから
からすみの原料は、**ボラの卵巣(真子)**です。この真子、実はとても貴重。しかも、からすみ作りに適したサイズや形の真子はごくわずかしか採れません。
さらに、質の良い真子を採れるのは11月〜1月の限られた時期のみ。この短期間の漁に頼るため、安定供給が難しく、原料の価格が高騰しやすいのです。
手間暇のかかる伝統製法
からすみ作りには、非常に繊細な技術と長い時間が必要です。
主な工程は以下の通りです。
- 卵巣を丁寧に取り出し、血抜き
- 塩漬けにして熟成
- 塩抜き(脱塩)
- 天日干しで乾燥
- 形を整えながらさらに熟成・乾燥
特に「血抜き」や「塩加減」「干す時間」などは職人の技が光る部分で、失敗すれば商品にならないこともあります。
天候にも左右されやすく、完全な手作業で仕上げるからすみは非常に労力がかかるのです。
熟練職人による品質管理
からすみは単なる保存食ではなく、芸術品のように仕上げられる高級珍味。そのため、職人による手仕事や目利きが非常に重要です。
たとえば、卵巣の張り具合や脂ののり、仕上がりの色味・香りなど、微細な違いを見極める経験と勘が求められます。
こうした職人の技術と時間が価格に反映されるのは当然とも言えますね。
熟成による深い味わい
からすみは製造後すぐに食べられるわけではなく、じっくりと熟成させて旨みを引き出す必要があります。この熟成によって、コク深く濃厚な味わいが生まれるのです。
熟成期間は数週間〜数ヶ月にもおよび、保存や管理にも気を配らなければなりません。時間=コストがかかる、これも価格が高くなる大きな要因です。
海外でも人気が高まっている
近年では、日本食ブームやボッタルガ人気の影響で、からすみが海外でも注目されるようになっています。特に台湾やイタリア、香港などでは高級食材として人気があり、輸出量も増加中。
その結果、国内での供給が逼迫し、価格が上昇しやすくなっているという背景もあります。
まとめ
本記事ではからすみがなぜ高いのかについて解説していきました。
からすみが高い理由とからすみの価値がわかったかと思います。
からすみが高いのは「ただの高級品だから」ではなく、
- 原料が希少で手に入りにくい
- 職人の手間と技術が詰まっている
- 熟成に時間がかかる
- 海外でも人気が高まっている
というしっかりとした理由があるからなんです。
「ちょっと高いけど、たまには贅沢してみたいな…」
そんなときに、からすみはぴったりのご褒美フード。
日本酒やワインなどのお酒と一緒に楽しんでみてくださいね。

それでは最後まで記事をみていただきありがとうございました。